日々黙々

女子大生が、ニュース等を通して知ったことを自分なりに深めるブログ。様々な人の意見が聴きたいです。

ムスリムの子供たちがISに参加してしまうのはなぜか

 
 こんばんは、かるです。皆さんはパリ同時多発テロ事件についてどのような考えをお持ちですか?二年前に起こったフランスでのテロ事件は記憶に新しく、悲しい事件だったと思います。以下にwikipediaよりパリ同時多発テロ事件についての概要を引用させて頂きます。

  パリ同時多発テロ事件(パリどうじたはつテロじけん)は、2015年11月13日(日本時間14日)にフランスのパリ市街と郊外(バンリュー)のサン=ドニ地区の商業施設において、ISIL(イスラム国ないしIS)の戦闘員と見られる複数のジハーディストのグループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生し、死者130名、負傷者300名以上を生んだテロ事件である



 事件当時、連日ISについての報道がなされました。その中でヨーロッパに住むムスリムの少女二人がISのテロ活動に参加するためにシリアへ渡ったというものがありました。どうしてこのように少女が、若者が非道なISの活動に参加するため家族を捨てることが出来るのかと私は疑問を抱きました。同じように考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


 この疑問に対する答えを、先日TEDのスピーチにて知ることが出来ました。

 


 ディーヤ・カーンさんは話の中で、自身の生きてきた社会での体験を語り、ヨーロッパ社会で起きている差別の現状を我々に教えてくれます。我々には想像もできない理不尽な事、感じることの出来ない孤立を垣間見ることになるでしょう。



 彼女はヨーロッパ社会にすむ仲間、ムスリムである仲間と話の中で仲間という言葉を用います。しかし現実は、彼女が褐色肌だというだけで白人の仲間から差別を受け、音楽への努力が認められると褐色肌の仲間から脅迫を受けることになります。彼女は救いを求めますが、どちらの仲間も彼女を助けることはありませんでした。仲間だと思っている人々に裏切られる体験は、彼女に深い絶望を与えただろうと考えます。


 
 我々が思っている以上に、ヨーロッパにおけるムスリムの立場は自由ではないようです。特にムスリムの子供たちには自分で結婚相手を選べないことや、目立つようなことはするべきではないという大人からの抑圧に従うしかないということもあるようです。そのような抑圧の末に暴力や殺人が起こったとしても、それはヨーロッパにすむムスリムの文化だからというのは、ディーヤ・カーンさんも訴えるように違うのだと思います。


 
 そうしてヨーロッパ社会の陰に隠れて、大人から言われるままにしか生きられない若者は、国も家族も捨ててISの活動へ参加するようになると彼女は言います。ISでは彼らの全てを受け入れると魅了するのです。私は長い間の疑問が解消されてすっきりとした気持ちと、驚くべき事実を知って鬱々とした気持ちが生まれました。皆さんはどのように考えられますか?是非ディーヤ・カーンさんのトークを聴いて、知って考えてみて下さい。



参考:ウィキペディア,パリ同時多発テロ事件,2017/03/30
            パリ同時多発テロ事件 - Wikipedia


           TED,ヨーロッパ社会で行き場を失うムスリムの子供たち
            ディーヤ・カーン: ヨーロッパ社会で行き場を失うムスリムの子供たち | TED Talk | TED.com