日々黙々

女子大生が、ニュース等を通して知ったことを自分なりに深めるブログ。様々な人の意見が聴きたいです。

トランスジェンダー どこから検討すべき?

 すこし前の朝日新聞の話題です。「トランスジェンダー」の学生が女子大に入学出来るかどうかの検討が始まっているようです。


  http://www.asahi.com/articles/DA3S12850375.html


実際に米国では、受け入れ態勢が進んでいるようですね。日本でトランスジェンダーの学生が女子大を出願する場合、「戸籍上が女性」である必要があるといいます。
しかし戸籍を女性に変更するためには、20歳以上であることや性転換手術を受けている必要があるなど、未成年の受験生には厳しい条件があります。


 トランスジェンダーの学生が女子大への入学を希望する理由として挙げられている、「安全な場所」を求めることも全ての人が持つ権利なのではないかと考えられます。


  http://www.asahi.com/articles/DA3S13003837.html


 今回の記事を読み私が気になった点は、「女子大が検討を始めた」ということです。もっと言いますと、大学から始めるのか、それとも小中学校から始めるのか、一体どれがいいのかということが一番に頭に浮かんだのです。
以下に私個人の考えをまとめてみます。


【小・中学校の場合】
 小学生低学年の場合、トランスジェンダーを理解することが難しいのではないかと思います。また遊ぶことに一所懸命なので、さほど気にせず受け入れられるのではないでしょうか?
私自身小学校ではトランスジェンダーについて教えて頂いた記憶がないのですが、この時期から道徳で学び始めるならば、より成長してからも受け入れ易くなるかも知れません。
 
 小学校高学年から中学校が最も受け入れることが難しいと私は考えています。この時期は周りと同じであることが重要視されますし、悪いことも理解した上で仲間と一緒なら行えてしまいます。
トランスジェンダーの学生が恐れていることにいじめや暴力があります。統計によると、小学生高学年から中学2年生のいじめが多いということが分かっています。


私個人の経験ですが、この時期にいじめを受ける等するとずっと心に深い傷を負うことになります。またクラス替えが無かったり、義務教育であったりと逃げることが難しく、目の前の苦しみよりも死を選ぶ方が楽だと勘違いしてしまうように感じます。よってこの時期の受け入れはするべきではないと考えます。


【大学の場合】
 大学になると、既に周りを見て正しいことの判断が出来る人が増えるため、トランスジェンダーの学生を受け入れることが出来そうです。様々な価値観や考えの人がいることを知っているため、いじめ等が起きることも少ないです。


 また大学では決まったクラスが存在しないため(語学でクラスが固定されている場合や小人数の学部を除き)、理解を得られない人とは付き合わず、自分が信頼できると考える人とのみ関係を築くことが可能です。



 以上に挙げたものは考えられる意見の一部に過ぎません。トランスジェンダーの学生を受け入れるのに適した場所は大学だと私は思います。小学校低学年でも良いかも知れません。ただ教科書を通して学ぶだけでは得られないことを、身近にトランスジェンダーの学生がいることで知ることができ、そうした個性を持つ人がいることを普通だと思うことが出来るのではないでしょうか?
しかしその分不安な点も多いです。親から子への干渉や、些細なことからいじめや仲間外れへ発展すること等があります。


 日本女子大が大学からの検討を始めたことにこのようなことが関係しているのかはわかりませんが、やはりある程度大人になってからの方が上手くいくということだと思います。



私個人の意見ばかりでしたが、ここまでご覧頂き有り難うございました。



参考文献・サイト
統計データ - ストップいじめ!ナビ,2017,10,16
「女子とは何か」問い直す大学 トランスジェンダー入学検討、歓迎と課題:朝日新聞デジタル,2017,10,16
「心は女性」受け入れ検討の理由 女子大に聞く:朝日新聞デジタル,2017,10,16